仏壇のよくあるご質問

仏壇の扱い方・作法 Q&A

お仏壇の扉はいつも開けておくのですか?それとも夜は閉めるのですか?
仏さまにいつも見守っていただくという考えから常に開けておくのが一般的ですが、ご家庭と同じ生活リズムで夜には閉じるという人もおられます。長期のご旅行でお家を留守にする時は閉められてもよいでしょう。
引っ越しの時に、お仏壇はどのように運べばよいですか?
引っ越し屋さんにお願いして、他の家具と同じように運んでいただいてかまいません。お仏壇を移動させる時期や運び方についての決まりはありません。ご本尊、お位牌、仏具は別に包み、ご自身でお持ちいただくのがよいでしょう。
なぜお仏壇にお線香をあげるのですか?
仏さまに供える行いを供養といい、線香、花、灯明が供養の基本です。その中のお線香は、仏さまを供養すると同時に、自らの不浄な心身を清めるために供えます。また、良い香りを通して仏さまとお話ができるとも、故人とつながることができるともいわれています。
なぜお仏壇にお参りするときに、リンを鳴らすのですか?
リンの音は邪気をはらい、空間を清める力もあるといわれています。美しい音にのせてご供養の心を極楽浄土に届けるといういわれもありますので、仏さま、ご先祖さま、故人への思いを込めて鳴らしていただくとよいでしょう。
高坏(たかつき)は、どのように使うのですか?
高坏(高月)は、お菓子や果物を供える高脚のついた器です。お仏壇の供養は、線香、花、灯明、ご飯、お茶などによって行われますが、命日などの特別な日やいただきものをした時、故人の好きだった食べ物をお供えする時に、高坏の上に菓子や果物を盛り、仏前にお供えします。
お仏壇の耐震、転倒防止の対策はどのようにすればよいでしょう?
最近では、お仏壇自体に転倒を防ぐ機能がつけられているものもありますが、市販されている家具用の転倒防止用ストッパーや滑り止めシートなどを購入されてもよいでしょう。ご購入時は、効果のご確認や、お使いになる際のお仏壇へのキズなどにご注意ください。
お仏壇の防火対策はどのようにすればよいでしょう?
お仏壇の防火のために「線香やろうそくに火を点けたままその場を離れない」、「ろうそくは倒れないようにまっすぐ設置する」など消防署からも注意の呼びかけがでています。近年は、火を使わない安全な線香や電池式のLEDローソクが普及してきましたので、このような製品を使用することも防火対策に有効です。また、仏具店で扱っている防火マット(防炎シート)を敷いて、その上に燭台(ろうそく立て)や香炉などの仏具を置く方法もあります。